ホノルル点描
第 39 回 : スペイン様式の瓦が映える「ホノルルハレ」(市庁舎)

画: 西川幸夫

 

 
南キング通りとパンチボウル通りの角にあるホノルル市庁舎の「ホノルル・ハレ」 は、ジョセフ・J・ファーン初代ホノルル市長の構想により建設された。ホノルル 市郡政府の前身であるオアフ郡監督委員会は、一九〇〇年に創設されたが、委員 会の会議室がなかったため、毎回違うダウンタウンの場所で会議を開いていた。
 
当時、監督委員会の監督の一人だったファーン氏は、恒久的な市議会室が必要だという構想を持ち、建設の呼びかけを始めた。 一九〇七年、オアフ郡監督委員会が改 組となりホノルル市郡政府が創設され、ファーン氏が初代市長に選ばれた。ファーン市長は、ホノルル市庁舎の建設計画を押し進めたが、完成を見ずに、一九二〇年に亡くなった。
 
次に市長となったジョン・ウィルソン市長は、米国技師協会のハワイ支部長でもあ り、ファーン前市長の建設計画を受け継いで工事を進め、当時流行したカリフォル ニア・スペイン植民地様式を取り入れた今の「ホノルル・ハレ」が一九二八年に完 成した。
 
白い塔とオレンジ色の瓦屋根が特徴の「ホノルル・ハレ」は、一九七八年、ハワイ 州庁歴史地区の一環として、国から歴史的建造物に指定された。 現在「ホノルル・ ハレ」には、市長室と市議会室があり、市郡政府の関連事務所ビルは、少し東の南キング通りとアラパイ通りにある。
 
毎年クリスマスシーズンには、「ホノルル・シティ・ライト」と称し、「ホノルル ・ハレ」の一角はクリスマスデコレーションで華やかに飾られる。 庁舎の前には、毎年巨大なクリスマスツリーが設置され、サンタクロースとサンタクロース夫人の人形もお目見えし、夜のライトアップを見るために遠くからわざわざ訪れる人もいる。
 
文:榊原 百合惠
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