ホノルル点描
第 38 回 : 斬新なデザインが映える「ハワイ・コンベンシヨン・センター」

画: 西川幸夫

 

 
カラカウア大通りとカピオラニ通りの角にある「ハワイ・コンベンション・ センター」は、総工費三億五千万ドルを投じて、一九九七年十月に竣工し、一九九八年六月にオープンした。
 
設計を担当したのは、「ウインバリー・アリソン・タン&グー」で、『ハワイを感じられる場所』をテーマに設計され、ハワイの建築様式や自然な景観に主眼を置き、周辺の環境や歴史・文化などにも配慮して建設された。
 
四階建て、総ガラス張りの建物には四十九室の会議室があり、共有スペースや通路には、外からの新鮮な空気が流れ込むような構造になっており、随所にあしらわれた植物が南国らしい彩りを添えている。 開放的なガラス張りの ロビーには、四階から流れ落ちる滝と椰子の木があり、空が透けて見える構造になっている。マルチレベル・エスカレーターからは、遠くの山々が綺麗に見渡せるほか、屋上庭園からは、海と山の両方が見渡せる。
 
ビルの屋根には、古代ハワイに最初に辿り着いた双銅カヌーの帆を象徴する伸縮性のあるデザインが用いられ、ガラス張りの建物にアクセントを添えて いる。 二〇〇一年、センターは、オアフ島に新たに設計された最優秀建造物 として、アメリカ建築学会ホノルル支部より「優秀賞」と「市長賞」が授与された。
 
総収容人数約二万九千人のセンターには、六か国語同時通訳設備や衛星通信対応設備、テレビ会議センター、ハイテク視聴覚シアターなどもあり、国際的にも最新ハイテク設備を完備した会議施設だと定評がある。 館内随所には、二百万ドルを投じてハワイの芸術家たちに委託した作品の数々が展示されている他、ハワイを拠点に世界的に活躍した芸術家の故ジーン・シャーロットのフレスコ画なども展示されており、美術館的な役割も果たしている。
 
文:榊原 百合惠
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