ホノルル点描
第 14 回 :ベーズ・ブルースもプレイしたホノルル スタジアム 「オールド・スタジアム・パーク」

画: 西川幸夫

 

 
モイリイリは、移民時代の初期から、多くの日系人が住んだ町である。 モイ リイリ球場斜め前に公園があるが、ここは
かつて「ホノルル・スタジアム」であった。
 
一九二五年にJ・アッシュマン・ビーベンが南キング街とアイゼンバーグの角にあったエヴァ/マカイ(西側の海側)の土
地を購入し、スタジアムを建 設。 一九二六年十一月十日に、開会式を兼ねたハワイ大学とタウンチームとのフット
ボール試合でオープンした。
 
ベーブ・ルースがプレイし、ジョー・ディマジオが場外ホームランを放ち、エルビス・プレスリーが人々を魅了したこのスタジ
アムは、私たちに多くの思い出と、伝説を残した。 野球、ポロ、フットボール、コンサートと、ホノ ルル・スタジアムは様々
なイベントの舞台となった。
 
数多く行われたイベントの中でも、多くの日系人の記憶に残っているのは、 なんといっても野球だろう。 日系人最初
の野球団が結成されたのは一九〇五年の日新軍。 その後、一九二四年に始まったホノルル日系人野球リーグ、
一九二八年に始まったオアフ日系人野球リーグへと発展してきた。 戦前戦 後を通して最も大活躍したのは、ハワイ
メジャーリーグでも活躍した朝日野球団で、この地で数多くの試合を行い、多くの観客を楽しませた。
 
一九七六年にホノルル・スタジアムは老朽化により取壊され、その役目を アロハスタジアムへと引き継いだ。 跡地は
公園となり、当時の賑わいを知る人は少なくなった。 しかし、かつての姿を知る全ての人々がこの地で思 い出すのは、
木製のスタンドと、草深いグラウンドと、キラキラとした過去の、楽しく懐かしい記憶に違いない。
 
文:権藤 千恵
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