ホノルル点描
第 13 回 :ハワイの英雄「デューク・カハナモク」

画: 西川幸夫

 

 
ワイキキ・ビーチの交番の近くに長いサーフボードを背に両手を広げて立つ 銅像がある。銅像の主は、デューク・カハナモク。
彼は伝説的なサーファー であり、百メートル競技では二度のオリンピック金メダリストであり、ハリウッドスターでもあった。
まさにハワイの英雄、いやアメリカ合衆国の英雄である。
 
一八九〇年八月にホノルルで生まれてデュークは、マッキンレー高校を1年 で中退した後、ワイキキのビーチボーイとなり泳
ぎを覚えた。 十九歳のおり、百メートル自由型のレースに出場、メインランドから来た選手を大差で破り、一躍脚光を浴びる
事になる。
 
メインランドのレースに招待されて次々に記録を更新、二十一歳の時にスト ックホルム・オリンピックに出場し見事金メダルを
獲得した。 彼は泳ぐだけでなく、サーフィンの名手でもあった。 水泳の招待試合に出かけた先々で、サーフィンを披露し、そ
の普及に努めた。
 
二十九歳の時、再びアントワープ・オリンピックに出場、当時の世界記録を 二秒五十も縮め、再び金メダルという快挙を成し
遂げている。 海を愛したデ ュークは一九六八年一月二十二日にクルーザーの上でその生涯を終えた。 享年七十八。
 
文:永井 雄治
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