ホノルル点描
第 10 回 : 百年を迎えた「ワイキキ水族館」

画: 西川幸夫

 

 
昨年、創立百周年を迎え、現在も年間三十五万人が訪れるワイキキ水族館は、かつて、日本からも皇族をはじめ、
多くの著名人がホノルル寄港の際に足を運んだ場所である。
 
その水族館は、かつてホノルルを走っていた市電(ホノルル電鉄)が、カピオラニ 公園へ乗客を誘引するために、ま
た、ハワイの美しい礁や洋生物を紹介するための施設として、一九〇四年に建てられた。米国内では三番目に古
い水族館である。 一九一九年にハワイ大学に移管されて以降、ホノルル市民のレクリエーション施設としてだけで
はなく、研究・教育機関としても発展を遂げてきた。
 
さらに、一九〇九年にシアトルで開かれたアラスカ・ユーコン博覧会や、一九一五 年にサンフランシスコで開かれた
パナマ太平洋博覧会でハワイの熱帯色豊かな海洋生物を出品したことで、世界各地からの注目を集めた。
 
一九七五年以降は、動物学を専門とするテイラー博士によって、水族館が、これまで教育と海洋生物保護に力を
注いでいなかった点を改善するために様々な試みが行 われ、規模は小さいが、現在は海洋生物保護、教育機関
としては、アメリカでもトップレベルにある。
 
ハワイ州の魚、フムフムヌクヌクアプアアなど、四百二十種、二千五百を越える生物を見ることができる。
 
文: 権藤千恵
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