ホノルル点描
第 6 回 : ハワイ最大の仏教寺院 「本派本願寺ハワイ別院」

画: 西川幸夫

 

 
パリ・ハイウェイ沿いに建つ仏教寺院「本派本願寺ハワイ別院」は、一九一六年七月三十日に定礎式が行われ、
一年半後の一九一八年二月に竣工、盛大な入仏式が挙行さ れた。 すでに八十七年になるが、その堂々たる
白亜の大伽藍は、洋の東西から訪れる人々に畏敬の念と無量の感慨をもたらし続けている。
 
親鸞を宗祖とする浄土真宗本願寺派のハワイ宣布は、官約移民が開始された一八八五 年(明治十八年)から
四年後の一八八九年のこと。 曜日(かがひ)蒼龍師が来布して ハワイ島の砂糖きび耕地を訪れたことに始まる
という。 曜日師がホノルルとヒロに布教場を設立して帰国、数年後の一八九七年、京都の本山が正式に開教使
として里見法 爾師を派遣した。
 
里見師の任期は短かったが、その後を継いだ今村恵猛師は、一九三二年十二月までの三十二年間、布教活動
はもとより日本語学校、女学校、ホノルル仏青、仏教日曜学校の創設など、教学二途に多大な足跡を残し、今も
ハワイの本派本願寺教国の父として仰がれている。 この別院の前庭には、この今村師の銅像があり、訪れる人
を温かく見 守っている。
 
一九八九年三月には大谷光真門主を迎え、開教百周年慶讃法要を盛大に行った。 現在、 同派寺院はハワイ全島
に三十六か寺あるが、この別院内にハワイ教団の本部がある。
 
文: 永井雄治
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