ホノルル点描
第 5 回 : アラモアナ・パーク入口の「ルーズベルト門」

画: 西川幸夫

 

 

アラモアナ大通りとアトキンソン・ドライブの角(アラモアナ・センターの東端)、アラモアナ・パーク入口に白い門がある。
その門には、今は知る人もほとんど無くなったが、ルーズベルト大統領の名が付いている。

 

その昔、この一帯は低湿地でタロ芋畑や養魚場だったが、十九世紀後半に中国人たち により数多くのアヒルの池に
変えられていた。 一九三一年、ホノルル市郡政府が、 この地域の開発に乗り出し、現在のアラモアナ・パークに整備
され、その際に入口に造られたのがこの門である。

 

一九三四年にアメリカ大統領として初めてハワイを訪れたフランクリン・ルーズベル トが、軍関係の行事の合間をぬっ
て七月二十四日午後四時、この落成式に出席、テー プカットを行なったことから、市郡政府は「ルーズベルト門」と命名
した。 「大統領がボタンを押すと、門柱前の噴水が勢いよく上がった…」と当時の新聞が伝えた噴水 は、今は荒れたま
まである。

 

ルーズベルト大統領は、この時にイオラニ・パレスにククイの木を植樹している。 その後、一九三七年、四一年と大統
領選挙に勝ったので、そのククイの木は「幸運の木」 と呼ばれている。

 
文: 永井雄治
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